漢字で教える 石井方式 公開保育を開催
「言葉」を通して伸びる“音読”と“音楽”の力
埼玉県三郷市ちくみ幼稚園 11月8日(土)
爽やかな青空の下、ちくみ幼稚園で年少から年長までの公開保育を開催。「音読コンクール」団体の部で最優秀賞を2年連続で受賞した園(今年で3年連続受賞)ということもあり、北海道から沖縄まで163名の先生方が参加されました。
全教室の黒板には事前に担任の先生が「漢字かな交じり文」でメッセージを記しておき、日々の積み重ねにより、朝教室に入るや否や、先生が読み聞かせる前に一人で音読してしまう園児も。日課は丁寧な発声練習から始まり、返事も挨拶も美しい発声です。漢字表記の名前カードを使った呼名では、先生は子供1人ひとりに言葉を添えます。反対言葉や身近な路線の駅名の漢字カード、百玉算盤等、どれも楽しそうです。漢字絵本の指導は、見学者向けに、読み始めの時期やスラスラ読める時期などクラス毎に設定され、素話カードを使ったり、漢字で板書して説明したり、また声の強弱や間の取り方など細やかな表現を指導したりと様々。他の保育も見応え十分でした。
その後、ホールに移動し、漢字絵本や「奥の細道」等の音読と「首里の歌」等の合唱の発表がありました。表現豊かに気持ちよさそうに音読や合唱をする子供たちとそれを指導する先生方の熱量に会場全体が感動に包まれ、目に涙を浮かべられている方も見られました。続いて、園長の藤本玲子先生のご挨拶、各学年主任の先生方への質疑応答では、和気あいあいとした中で、先生方が個性と魅力を発揮し子供たちに真摯に向き合い響き合っている、まさに愛の循環の指導を伺い知ることができました。
午後は、メルマガ「国際派日本人養成講座」が人気の伊勢雅臣先生の教育講演「子ども達に伝えたい 日本の心と言葉~国の宝の育て方~」。受講者は終始大きくうなずきながら傾聴していました。
ちくみ幼稚園の先生方と子供たちの素晴らしい保育を垣間見られ、学び多き1日となりました。


