心の教育

心の教育
{ 優しい心、自立心、日本人としての心 }

幼児期に培っておきたいもの。それは、調和のとれた人格の土台となる優しい心、自立心、そして日本人としての心です。
自立心は躾で養われます。「立腰」をはじめとする躾教育によって、子供達は心と身体を整える力を身に付けます。「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼児期からの正しい積み重ねを続けることで、子供の品格は自ずと育まれていきます。

立腰教育-腰骨を立てる-

立腰教育-腰骨を立てる-

哲学者・教育者である森信三先生は、「人は『心身相即』※1の生き物だから、心を立てようと思ったら、まず体を立てなければならない」と説かれました。腰骨をいつも立てて曲げないようにすることにより、自己の主体性の確立をはじめとした人間形成を実現する実践的方法が「立腰」です。森先生は、その立腰を教育現場でも実践され、原理として確立されました。更に、森先生の教育に深く感銘を受けた仁愛保育園(福岡)の石橋富知子先生は、いち早く幼児教育の現場に取り入れられ、今日では全国の幼稚園・保育園でも実践され、多くの効果をあげています。

※1心身相即とは… 人間の心と身体は密接に関わりあっているということ。

立腰教育の効果

立腰教育の効果

  • やる気が起こる
  • 集中力が出る
  • 持続力がつく
  • 頭が冴える
  • 内臓の働きが良くなる

立腰の実践

立腰の実践

  • お尻を思いっきり後ろに突き出す (椅子の背もたれに寄りかからない)
  • 反対に腰骨を前へ突き出す
  • 下腹部(丹田)に力を入れ、肩の力は抜く

森信三先生は、立腰を幼い子供たちに行う際、「これ(立腰)が人間の一生において、いちばん大事なことだということを、よく納得させて、それ以後は、腰骨が曲がっているところを見たら、うしろから黙って手でなでてやるんです。そしてその時大事なことは、いっさい小言をいわん、ということです。」と仰っています。このことから、立腰教育が、決して「型」にはめ込むだけの押し付けではなく、深い愛情のこもった躾教育であることがお分かりいただけるかと思います。

森信三
森信三1896年~1992年

京都大学哲学科大学院卒業。のち天王寺師範専任教諭、満州建国大学教授、神戸大学教育学部教授、神戸海星女子学院大学教授を歴任、全国で教育講演を行脚、社団法人「実践人の家」を創設。
教育において「しつけの三原則」、「学校職場再建の三大原理」「立腰教育」など提唱し、今も多くの学校・企業の研修教育に取り入れられている。
代表的な著作物として、「森信三全集 全25巻」、「森信三選集 全8巻」、「森信三著作集 全10巻」、「修身教授録」がある。

躾の三原則

挨拶は自分から先にする

返事は「はい」とはっきりと言う

履物は揃え、椅子は入れる

森信三先生は、立腰のほかにも教育現場をはじめとして、数多くの成果を上げられていますが、どれも実践的かつシンプルなものです。特に、幼児にもかかわりの深い躾教育においては、最も基本的で大切なものに絞り込み、「躾の三大原則」として説かれました。

挨拶は自分から先にする
明るい人間関係の第一歩。自分から心の扉を開くことに繋がります。
返事は「はい」とはっきりと言う
相手に心を向ける、素直な心を育てます。
履物は揃え、椅子は入れる
行動には必ず終わりがあるということを知り、規律、けじめある
行動が身に付きます。心は環境に左右されやすいものです。
環境を整えることで心も整います。
躾の三原則,挨拶は自分から先にする,返事は「はい」とはっきりと言う,履物は揃え、椅子は入れる

どれも、生活に密着した基本的なもので、すぐにでも実践できるものばかりです。この基本行動さえ身に付ければ、「心のコップ」は上向きになり、何事も素直に吸収して力に変えることが出来る、一生の財産を身に付けることになります。

日本人ならではの美徳を育てる

日本人ならではの美徳を育てる

日本人の礼儀正しさは古の日本を訪れた多くの西洋人の書物にも記されるところです。現在、西洋文化中心の国際化の中にあっても、世界より長きにわたり賞賛されてきた日本の伝統文化とも言える礼儀・道徳心は子供達に必ずや引き継がれなくてはなりません。礼儀作法とは形式だけの、特別な機会に恥をかかない為のものなどではなく、根底にあるのは誠意や真心です。幼児期からその優しさ、他者を慮る心を育む必要があります。
言葉遣いは心遣い。美しい言葉は美しい心を育てます。

日本人ならではの美徳を育てる