レインボーブリッジやお台場を望み、2020年東京オリンピックの舞台ともなる東京湾岸エリア。その地に2015年4月に開園された高砂福祉会江東湾岸サテライトスマートナーサリースクール テニスの森キャンパスをご紹介します。
高砂福祉会は、千葉県を拠点に関東と北海道で24の施設を運営されています。昭和45年、産休明け保育の千葉県松戸市認可第1号として松戸乳児センターを開設。それ以来、お子様には「最善の利益」、保護者様には「安心していただける質の高い保育と教育」の提供を目指し、ISO9001の認証も取得されています。
東京湾岸エリアは教育ヘの関心が高いことに加え、外国の方も多く居住している地域です。現在、同園には日本はもちろん、中国、フランス、アメリカ、オーストラリアと様々な国の子供たちが222人在園しています(平成28年8月現在)。インターナショナルな環境の中で、世界に通用する人間を育てたいという想いから、高砂福祉会で古くから実践してきた石井方式漢字教育を開園と同時に採用しました。国際人として世界で活躍できる子供たちに育てるためには、英語教育はもちろんのこと、漢字かな交じり絵本で昔話に親しみ、音読・道徳教科書『日本の美しい 言葉と作法』を通じて日本人としての伝統と文化を知ることが大切だというお考えからです。
篠塚雅之理事長と共にご夫婦で高砂福祉会を支えてこられた園長の篠塚弘子先生とお話した中で印象的だったのは「『雨ニモマケズ』や『少年に与う』を朗誦することは、生き方を学ぶことにつながると思っている」ということでした。園では、絵本や言葉と作法の時間のことを「日本語教室」と呼び、音楽、体操、絵画、造形等と共に毎週専任講師による指導を実施なさっています。
また、最近ではソプラノ歌手を招いて童謡に親しむことにも力を注がれています。来年度からは茶道や剣道の指導も始められる予定です。
これらは全て、「根っこ」の部分を育てたいという園長先生の願いによるものです。海を臨む園庭の真ん中に移植された樹齢150年、周囲2.5メートルの大きなクスノキがそれを象徴するかのようです。
この他にも待機児童の対応策として「送迎保育ステーション事業」を展開されています。住宅の多いショッピングセンター等に設置された分園から2歳児以上の子供たちを、本園のテニスの森キャンパスと有明キャンパスまでバスで送迎するなど、時代と地域に根差した教育を実現しておられます。