大震災から2年余りが経ちました。ようやく、日々の生活が以前に戻りそうな仙台の街から、清野学園を紹介いたします。
清野学園は「東仙台幼稚園」「東盛幼稚園」「東盛マイトリー園」の3カ園です。宮城野区に位置し、ＪＲ東仙台駅の近くにあります。
子供たちの優しさ、自由に伸びやかな行動・・・いつも子供たちの事を第一に考え、接していらっしゃる理事長先生や職員の先生方は、子供たちのための基本となる教育を実践されています。
優しさとは相手を思いやること、自由とはルールを守った上での自由、子供らしさは発想と好奇心からくる行動です。これらを「言葉の学習」「音感学習」「立腰教育」を通じ、日常の中で具体的に取り組み、大きな成果を上げられています。
例えば、「言葉の学習」の様子を見ると、先生方は漢字かな交じり絵本の素話指導を行う際に、子供たちの想像が大きく膨らむように表現豊かにお話しされ、聞いている子供たちは思わず引き込まれ、教室全体が一つになって時間が流れています。俳句や論語も、全員が心を一つにして朗誦する様子は、活気にあふれています。
石井 勲先生がご存命の頃、来園されて「私の教育理念をよく理解し、実践なさっている清野学園は大変気持ちの良い幼稚園です」とおっしゃっていました。
先日、清野学園園児の合唱を聞かせていただく機会がありました。発声、姿勢、そして表現力の素晴らしさに感動しました。言葉の力、音楽の力、何より子供たちの自由で豊かな感性のほとばしる歌声でした。「恕（じょ）」―この言葉がぴったりな清野学園でした。
※恕（じょ）・・・思いやり。ゆるすこと。
